生活保護を受けている方にクーラー取り外しという行為はどうなの?
【クーラー事件!?】
1994年 埼玉県桶川市で、クーラー事件と呼ばれるものがありました。
生活保護を受け始めた女性にクーラーの使用が認められず、市の命令によって器具が取り外
されました。
しかしその年の夏は猛暑であり、女性は脱水症状を起こし、約40日入院。
これは、国会に取り上げられるほど、政治問題になりました。
【市の命令は正しかったの?】
皆さん、市の命令に対してどう感じましたか?
「流石に駄目でしょ!」、「いやいや、命令だし…」
と色々あるでしょう。
ですが、アンケートをしてみたところ、駄目という意見が多数ありました。
その理由として、「いくら生活保護者でも、健康でいられない状態は駄目」ということでし
た。
ですが、市の職員が100%駄目という訳ではありません。
生活保護を受けていた方の中にも、健康な方はいらっしゃいましたし、対策をとる(例えば、
扇風機等の利用)事もできたと思うからです。
誰かが駄目と決めつけず、出来たことが無かったのか考えることはとても大切です。
ここで、一つの疑問が生まれる。
生活保護とはどのようなものなのか?
保護を受けていて、熱中症になったのでは元も子もないですからね。
考えていきましょう。
【生活保護とは?】
生活保護の趣旨として、『生活に困窮する方に対し、その困窮の程度に応じて必要な保護を
行い健康で文化的な最低限度に生活を保証し、自立を助長する』とあります。
ですが、最低限度の生活の保証とは、具体的には決まっていません。
どのくらいが最低限度なのか、(今回でいうと、扇風機使用までなのか、クーラー取り付けま
でなのかなど)人それぞれだと思います。
ここを考えていくことは大切なことで、健康というところに大きくかかわっていると思います。
ですが、この最低限度の保証について明確に決めない というのも重要なんだと思います。
例えば、生活保護の対象を収入100円の方としましょう。ですが、101円の方はどうでしょ
う。
この一円で、生活保護を受けられるのか、受けられないのかは大きな違いだと思います。
ここに関しては、あやふやな事がいいのではと思います。
生活保護と関わりが少ない方もいるでしょう。
ですが、いろんな視点に目を向けることによって、新しい発見があり、新しい考えが生まれ
ます。広い視野を持ち、沢山のことに疑問を持ちましょう。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
また次も、違う視点に目を向け、疑問を解決していきましょう。
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